お知らせ
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中学部 120周年に向けての取組

2025年07月31日

今年は、松江ろう学校が創立120周年を迎える記念すべき年です。この素晴らしい節目の年に、ありがたいことに卒業生、保護者の方々の「親の会」から温かいご寄付をいただきました。そのご厚意により各学部で自由に使える予算がつき、中学部では、「今、学校にあったらいいなと思うものを考えよう!」という特別な活動を企画しました。合同学活での第1回目(5月27日)の話し合いでは「掃除のロッカーの扉が壊れている。」「カーテンが古い。」「正確な時計が欲しい。」など、日頃感じていた学校の施設・設備に関する具体的な意見が活発に出されました。さらに「遠慮せずに欲しいものを出していいよ」と伝えると、「本当はみんなで遊ぶゲームとかも欲しいよね。」と、生徒たちの素直な希望も飛び出し話し合いはより一層白熱しました。

第2回目(6月3日)の活動では、生徒たちはタブレットを使い、欲しいものの値段をインターネットやカタログで調べ、理由をしっかり入力していきました。中には写真を取り入れる生徒もいて、それぞれの提案が非常に分かりやすくまとめられました。

そして第3回目(7月1日)、予算額を発表すると、生徒たちは調べたものが買えるのか、本当に必要で欲しいものなのかを真剣に話し合いました。その結果、優先順位は1.掃除道具のロッカー、2.教室のロッカー、3.時計、そして(もし校長先生が良いと言われれば)4.ゲームという形にまとまりました。

この生徒たちの熱い想いを代表して中2生徒が校長先生と教頭先生に直接お願いに行くことになりました。校長室で代表生徒が一生懸命に理由を添えて説明したあとに、校長先生から意外な、しかし温かい問いかけがありました。「本当にこの順番の物が欲しいの?」「…掃除のロッカー?」それに対して、「本当はみんなで遊べるゲームです!」という代表生徒の正直な答えに、校長先生は「そうだよね。じゃあ、25Rをみんながホッとしたり、大きなテーブルなどを置いて、ゲーム機ではなく、みんなでボードゲームができる場所にしたら?」と、素晴らしい提案をしてくださいました。この提案を聞いた代表生徒は大喜び!すぐに他の生徒たちに報告しました。

そして、第4回目(7月14日)の活動では、ボードゲームで実際に遊んでみました。その後、生徒たちは25Rをより素敵な空間にするためのボードゲーム探しをしました。

9月27日以降、25Rはきっと今よりももっと生徒たちにとって居心地の良い、笑顔あふれる特別な空間になることでしょう。

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