校長あいさつ
「手と心でつながる わかりあえる喜び~笑顔あふれる松ろう~」
校長 中 村 厚 子
この言葉が、本校の合言葉です。何年か前の生徒会が作成したキャッチフレーズです。子どもたち、先生たちに今年度の最初にこの言葉に合わせて、「同じ障がいのある仲間として手話を大事にする人になってほしいこと、ろうの方々の豊かな手話表現を知ってほしいこと、手話という言葉を大切に、つながりたいという気持ちを大切につながっていこう」と、呼びかけました。
今年度から、少しリニューアルしたグランドデザインも、この言葉を中心にすえています。在籍者数は年々減少傾向にあるろう学校ですが、果たす役割は大きく、保護者をはじめ地域の期待も大きいと感じています。それに応える教員の専門性をどう育て、どう保持するか、地域にいる聴覚に障がいのある子ども・家族、かかわる方への支援や相談を含め「ろう学校」の果たす使命について再認識しています。
さて、今年5月20日に開校120年となる松江ろう学校です。9月27日の学園祭に合わせて記念式典を行います。このホームページのトップページに「120周年にむかって」を開設しました。当日の催しや準備のようす、子どもたちの願い等をアップしていきます。ぜひ、今いる人、かかわっている人を始めとして、これまでいた、かかわってきた人も、ここからつながる人も、一緒にお祝いができたらと思います。これからも、このホームページをぜひご覧ください。
本校は、初代校長の「よし先生」が耳の聞こえない子どもとの出会いから「この子にも教育を」と先進校の京都聾学校等で学び、「松江私立盲唖学校」として設立されました。現在、残っている聾学校の中では11番めに古い学校です。松江ろう学校にかかわった人なら誰でも知っていて誇りに思う「よし先生」です。
私は、昨年度、初任校であるこの松江ろう学校に38代めの校長として戻ってきました。「よし先生」の思い、本校で教師として育ててもらった初心を胸に日々奮闘中です。昨年度に引き続き、今年もやってみよう、「もっとTRY」の一年にしようと全校で取り組み始めています。誰もが手話を大事に伝わる伝える心で、たくさんの方と出会い、縁を結んでいきたいと思います。
みなさん、120周年記念「かきばら祭」へどうぞお越しください。このほか、学校公開日等もあります。ぜひ、おいでください。お待ちしています。
「よし先生」 生徒画