学部紹介
学部紹介

幼稚部への入学にあたって

はじめに

本校幼稚部は、幼稚園教育を基盤にした聴覚障がいの専門的な教育を受けることができる場です。何よりも幼児一人一人が成長発達していけるよう、そして幼稚部に登校することが楽しみになるよう幼稚部全教員が連携して教育にあたります。

幼稚部は、乳幼児期の「子育ての基本は家庭にある」という立場に立っていますので、特に保護者のみなさんとの連携を大切にしています。よって、可能な家庭には保護者による付き添いをお願いしています。付き添いには下記のように『付き添いの意義』があり『付き添いのメリット』があります。幼稚部の3年間を通して付き添いをすることで、その良さを感じていただけることと思います。一方、付き添いをすることで「収入が少なくなる」「家族の負担が大きくなる」等、多くの困難をかかえることになります。また、付き添いのあるなしにかかわらず、幼稚部への送迎も大変です。

以上のような件について、家庭ごとに話し合って進めていきます。

<幼稚部への入学にあたって>

  • 幼児が毎日登校し安定して教育を受けることを大切にしています。
  • 可能な家庭には保護者又は家族による付き添いをお願いしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・記・・・・・・・・・・・・・・・・・

付き添いの意義

親から離れて一人で頑張ることができる子は、乳幼児期(特に0~3歳)に、身近な養育者である大人に、しっかりと共感してもらい受け止めてもらえた共有体験とわかってもらえているという安心感が土台にあります。そしてそれによって育まれる自己有能感や自己肯定感がもてています。学校では、幼児期に親子がお互いに「わかりあえる」ことで、親子の信頼関係がしっかりと築かれていくことを大切に考えています。その「お互いにわかりあえる」ための支援の一つとして付き添いを行っています。

付き添いの意義としては、家庭と学校が一体となって子どもの良き理解者となり効果的に指導や支援を進められることにあります。以下に付き添いの具体的なメリットを紹介します。

付き添いのメリット

保育参加及び保育参観から

  • きこえない・きこえにくい子どもの子育てや言葉を育てることについて理解を深め、家庭生活でより主体的に子どもに関わることができる。
  • 子どもが伝えようとしていることや心に残っていることを、その都度保護者と教員間で確認し、保護者が子どものモデル(手本)になり、子どもに分かる適切な言葉に置き換えて伝える様子を見せることで、子どもの発語やコミュニケーションの成立を促すことができる。
  • 保育の様子や子どもの実態が分かり、言葉等の学習指導や挨拶等の基本的な生活習慣やマナーなどの生活指導などで、教員と保護者が同じめあてをもって指導することができる。
  • 学校で学んだことを、家庭で復習したり活用したりして定着させることができる。

保護者同士の学び合いから

  • 休憩時間等に保護者同士が話すことで多くの情報が得られ、悩みや不安の解消に繋がる。

しかし、一方で保護者がそばにいることで子どもに甘えがでたり、課題に向かいにくくなったりすることもあります。付き添いの仕方や時間帯及び付き添いのない日のもち方など、具体的には個々に話し合って進めていきます。

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